暮らしに結びついた言い伝え

年明けに掃除をしてはいけないといわれます。
これは年が明けた当日、つまり元旦に掃除をするなという言い伝えです。
その理由として、元旦は福の神が家にやってきて家中のいろいろなところに宿るので、掃除をしてしまうとそれらの福の神を追い出すことになるというのです。
福の神がやってくるかどうかという話はさておき、掃除は大晦日までにしっかり終わらせて元旦くらいはゆっくり過ごす余裕を持つべきであるということから、このような言い伝えがあるのでしょう。
次に、大晦日に早く寝ると白髪が増えるといいます。
一年を無事過ごせたことに感謝して、その営みを新年に持ち越すことが新たな幸せな一年の始まりであると考えることから、このような言い伝えがあると考えられます。
白髪は老いであり、老いは死につながるのでこのように言ったのでしょう。
節分に豆を食べるのも、ちゃんと意味があります。
旧暦の正月にあたる節分に豆を撒くのは鬼に見立てた悪霊を追い出すためですが、豆を歳の数だけ食べるのにも意味があります。
昔の日本では豆は霊のパワーの宿る食べ物とされていました。
その豆を食べることで、自分の身体の中に霊のパワーを貯めて新しい一年を迎えるという理由があるのです。
茶柱が立つと幸運がおとづれるといいます。
これは、「古事記」で大国主命が宮殿を建てたときを起源として、柱は幸運の象徴となったからです。
普段はお茶を入れたときに茶柱が急須から出ることはないのにもかかわらず出てきた、それも沈むことなく浮いたという珍しさを幸運の象徴である柱と結び付けたのです。

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